二層管は可とう性に優れるため、地震時などの地盤変動にもよく追従し、漏水事故に結びつく可能性は少ないと考えています。
給水管には配水管のように耐震管としての明確な指針がないため、レベル1,2地震動に対する規定等もありません。そこで、当協会では下記のような耐震性評価を実施しております。
①地震時の地盤変位影響:一般的なクランク配管で疑似地盤変位を与え、異常発生が無いことと発生歪みを測定(約10%)。
②高速引張時の性能:20%歪み/秒で管継手を引張り、抜け、破断の無いことを確認。また降伏歪みは10%以上。
この結果から、給水管特有の配管形態においても管継手に異常は無く、発生が予想される歪みが二層管の降伏点以下であること、地震時に想定される高速の引張に対しても管継手が耐えることが分かり、優れた耐震性、地盤追従性を有すると考えらています。
尚、当協会では今後とも引き続き耐震性評価に取り組んでいく予定です。
(2017年09月12日)